ポン菓子は生米を10倍に膨らませた食品です【動画あり】
ポン菓子研究家 杉内由香です。
本日はポン菓子がどのように出来上がるのかについてのお話です。
ポン菓子は生米を180℃10気圧で加熱加圧した後に減圧(ポン!)をした時に一気に放出される水蒸気によってお米が膨化した食品です。
一般のご家庭にある圧力鍋の気圧は3気圧なので約3倍強。また圧力鍋では少しづつ蒸気が漏れていますがポン菓子機の場合減圧するまで水蒸気が漏れることなく窯の中に溜まりつづけています。
加熱中、窯の中では生米内部のデンプン質が加熱されてドロドロになっているそうです(ただし生米の形状は保たれている)
減圧(ポン!)した瞬間に生米内部の水蒸気が一気に放出されて、ドロドロに溶けたデンプン質が投網のように広がって一瞬で固まってポン菓子ができあがり。
出来上がったポン菓子を秋葉原の食品技術センターさんにお邪魔して顕微鏡で拡大すると綿飴のように細かくなったデンプン質がうっすら見えるような見えないような…。もう少し拡大できる顕微鏡でいつか見てみようと思います。
現在販売している「いとかるし」はお米をポン!した商品なのですが、
実はポン菓子機はいろんなものが膨らませられるんです。
先日ポン菓子のポン!をお願いしている静岡県富士市の船山さんからいろんな味付けのポン菓子を送っていただけました。
白米だけでなく、玄米やマカロニ、はと麦やもちきびなどいろんな食材をポン!して膨らませることができるそうです。
膨らませたポン菓子に飴蜜をからめて味付けをすることが一般的です。
右上のシェル型マカロニは黒糖蜜がからまってカリカリでとても美味しかったです。
最後に半年以上前に撮影したものですが、ポン菓子の実演動画を貼っておきます。本当は撮影しなおしたかったのですが諸事情で間に合わず…近いうちに新しい実演動画を取り直してこっそり入れ替えておきます。
最初にお米を入れるところから最後のポンまでかなり時間がかかるのでポン!だけ見たい方は10:28くらいにジャンプしてください。
こぜみのポン!はいとかるしの前の名前です。