ポン菓子はどのくらい長持ちするの?賞味期限は?
ポン菓子研究家、杉内由香です。
本日はポン菓子の賞味期限についてのお話です。
ポン菓子ってどのくらい長持ちするの?とよく聞かれます。
市販されているポン菓子の賞味期限表示は3ヶ月〜8ヶ月と幅があります。
ですが、実際どこまで長持ちするかについては、文献や資料などを発見することができませんでした。限界まで検査された方はいらっしゃらない様子です。
ポン菓子機械製造の吉村さんにお会いした時に伺ったところ
「賞味期限検査は販売する人が流通させたい期間を任意で行っている場合が多いよ。例えば3ヶ月で売り切りができる商品の賞味期限検査をわざわざ伸ばして6ヶ月とか1年やったりする人は少ないかな。」
というお話を伺えました。
ポン菓子は生米の水分が蒸発して膨らむ食品で、出来上がりはいわゆる米の乾物です。食品の性質からいけば半年以上、それどころか一般的な乾物のようにしっかり密閉すれば数年保存できる可能性ありますよね?
と質問したところ、
「そうだね。日持ちはするよ。何年持つかは調べてる人いないみたいだけど」
とおっしゃていたため、ポン菓子研究家的にこれは検査しないとだめでしょ!と2021年1月4日からポン菓子長期微生物検査を行っています。
先日6月5日に150日検査で問題なしとの検査結果をいただきました。
※基準オーバーの項目なしでした。
この細菌検査は定期的に行っています。現在1年半先の分まで検体を送付して期日ごとに検査結果が届く予定になっています。
ポン菓子は、水分が少ない(5%)上、食品に細菌が繁殖する原因となる自由水(物質の中で自由に動き回れる水)の値が水分の中で6%しかないので、理論上は細菌繁殖をほぼしない食品です。
ただし、乾燥している分外気の湿気を吸いやすく、空気中の水分に触れるとポン菓子はすぐに吸湿してシナシナになってしまいます。
そうなるとポン菓子中の水分量も増えて、細菌繁殖しやすくなってしまうため、「開封後はお早めにお召し上がりください」または「吸湿しやすいので密閉してください」などの注意書きがポン菓子にはよくあります。
密閉している状態でどのくらい保存することがきるのか、今後の検査についても随時報告予定です。
食品として6ヶ月以上の賞味期限が補償できるようになりましたら、非常食マークを申請して、いざという時のための食品としてもご利用いただけるのでは?
と考えていまして、現在は夏の6ヶ月検査結果が来るのを楽しみにしています。
本日は以上になります。
ありがとうございました。